マウスピース矯正の費用は?イーラインスマイルの料金と支払い方法|板橋区
2026.08.05
「マウスピース矯正に興味はあるけれど、実際いくらかかるのか分からない」「まとまったお金を一度に用意できるか不安」——板橋区弥生町のまるやま歯科クリニックで矯正のご相談をお受けしていると、費用の話になった途端に表情が硬くなる方が少なくありません。治療内容には納得しているのに、支払いの見通しが立たないという一点で決めきれない、というケースです。
矯正治療は自由診療のため、健康保険が使える一般的な治療と比べて金額の桁が変わります。ただ、費用の「総額」だけを見て判断してしまうと、実際には使えたはずの制度や支払い方法を知らないまま諦めてしまうことにもなりかねません。
この記事では、当院で行っているマウスピース矯正「イーラインスマイル」の費用の目安を整理したうえで、お支払い方法・分割払いの考え方・医療費控除の使い方・他の矯正方法との費用の違いまでを、歯科医師の視点でまとめました。治療の内容そのものについては、マウスピース矯正「イーラインスマイル」とは?特徴・費用・治療の流れで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。この記事は「お金の話」に絞ってお伝えします。
※本記事で扱う矯正治療は自由診療(自費診療)です。効果や治療期間には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。記載の金額は目安であり、実際の費用は診断により異なります。治療にはリスク・副作用も伴いますので、記事後半とあわせてご確認ください。
マウスピース矯正の費用はどう決まるのか

矯正の費用が「歯並びの状態によって変わります」と説明されると、曖昧に感じられるかもしれません。ただ、これは金額を濁しているのではなく、費用を構成する要素が治療内容によって実際に変わるためです。
矯正治療の費用は、大きく次の4つの要素に分けて考えると理解しやすくなります。
- 検査・診断料:お口の中の状態を精密に確認し、治療計画を立てるための費用です。ここで適応かどうか、どこまで動かせるかが決まります。
- 装置料(矯正基本料):マウスピースそのものの製作費用です。総額のうち最も大きな割合を占めます。
- 調整料(処置料):治療期間中、歯の動きを確認しながら経過を見ていくための費用です。来院ごとに発生するのが一般的です。
- 保定装置(リテーナー)の費用:歯並びが整った後、後戻りを防ぐための装置にかかる費用です。
この4つのうち、金額の幅が最も大きくなるのが装置料です。前歯を中心とした部分的な改善なのか、奥歯を含めて全体的に整えるのかで、必要なマウスピースの枚数も治療の設計も大きく変わるためです。
診療の現場で感じるのは、費用の説明を「一式いくら」でまとめてしまうと、患者さんが後から「これは含まれていたのか」と不安になりやすいということです。当院では、診断後に治療範囲と費用の内訳をご説明したうえで、ご納得いただいてから治療を開始します。
総額で確認することが大切な理由
矯正の費用を比べるとき、装置料だけを見て「こちらの方が安い」と判断してしまうと、実態を見誤ることがあります。調整料が毎回いくらかかるのか、保定装置は別料金なのか、治療が想定より長引いたときにどうなるのか——こうした条件が医療機関によって違うためです。
治療期間が2年を超えることも珍しくない治療ですから、来院ごとの費用が積み重なると、最終的な総額は当初のイメージと変わってきます。金額を比較するときは、「検査から保定までを含めて、最終的にいくらになるのか」という総額の視点で確認することをおすすめします。
イーラインスマイルの費用の目安

当院で行っているマウスピース矯正「イーラインスマイル」の費用の目安は、次のとおりです。
| 項目 | 費用の目安(自由診療) | 備考 |
|---|---|---|
| カウンセリング | 別途ご案内 | お悩み・ご希望をお伺いします |
| 精密検査・診断 | 診断内容により異なります | 適応判断・治療計画の立案 |
| イーラインスマイル(装置料) | 約20〜70万円 | 治療範囲・動かす量により変動 |
| 調整料 | 来院ごとに別途 | 経過確認・微調整 |
| 保定装置(リテーナー) | 別途 | 後戻り防止のため必須 |
装置料の目安が約20〜70万円と幅広いのは、前述のとおり治療範囲によって必要な設計が変わるためです。前歯の軽度な傾きを整えるケースと、全体のかみ合わせを含めて動かすケースでは、必要なマウスピースの枚数も治療期間も異なります。
ご自身がどのあたりの範囲に当てはまるのかは、精密検査を受けていただかないと正確にはお伝えできません。逆に言えば、検査前に「あなたは○○万円です」と断定できる医療機関はないはずです、という点は知っておいていただきたいところです。
なお、矯正治療中もむし歯や歯周病の管理は必要です。装置とは別に、予防歯科・定期メインテナンスにかかる費用も見込んでおくと、全体の見通しが立てやすくなります。
矯正方法による費用の違いを比較する

矯正治療にはいくつかの方法があり、費用の相場もそれぞれ異なります。一般的な目安として比較すると、次のような傾向があります。
| 矯正方法 | 費用の一般的な目安 | 見た目 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| マウスピース矯正(イーラインスマイル) | 約20〜70万円+調整料 | 透明で目立ちにくい | 取り外し可能。装着時間の自己管理が必要 |
| 表側のワイヤー矯正 | 約80〜100万円+調整料 | 装置が見えやすい | 幅広い症例に対応。固定式 |
| 裏側(舌側)のワイヤー矯正 | 約100〜150万円+調整料 | 外からは見えにくい | 高度な技術を要し、費用は最も高くなりやすい |
費用の面では、一般的にワイヤー矯正の方がマウスピース矯正より高額になる傾向があります。 特に歯の裏側に装置を付ける方法は、装置の製作にも調整にも手間がかかるため、費用が上がりやすいのが一般的です。
ただし、費用だけで矯正方法を選ぶのは適切ではありません。歯並びやかみ合わせの状態によって適した方法は変わりますし、抜歯を伴う大きな移動が必要な症例では、マウスピース矯正では対応しきれないこともあります。当院ではマウスピース矯正(イーラインスマイル)を専門的にご提供していますので、精密検査のうえで適応かどうかを正直にご説明します。
診療をしていて思うのは、「安い方法を探す」よりも「自分の歯並びに合った方法を知る」ことが先だということです。適応でない方法を無理に選んでしまうと、途中で計画変更が必要になり、結果として時間も費用も余計にかかることがあります。まずは診断で現状を把握するところから始めていただくのが、遠回りに見えて確実です。
※上記の他院の矯正方法に関する金額は、一般的に公表されている相場を目安として記載したものです。医療機関により異なります。
お支払い方法|一括・クレジットカード・分割

「総額は分かったけれど、どうやって払うのか」という部分は、費用と同じくらい大切な情報です。矯正治療のお支払いには、主に次のような方法があります。
現金でのお支払い
もっとも分かりやすい方法です。治療開始時に装置料をお支払いいただき、以降は来院ごとに調整料をお支払いいただく形が一般的です。手数料がかからないため、総支払額を最も抑えやすい方法といえます。
クレジットカードでのお支払い
まとまった金額を一度に用意しなくてよいこと、カード会社のポイントが付くことから選ばれる方も多い方法です。カード会社の分割払いやリボ払いを利用すれば、月々の負担を分散することもできます。
ただし、カード会社の分割払いには手数料(金利)が加算される点に注意してください。分割回数が多くなるほど手数料は増えます。「月々いくらか」だけでなく、「最終的に総額でいくら払うのか」を必ず確認しましょう。
院内での分割(分割払い)
治療期間中に、複数回に分けてお支払いいただく方法です。矯正治療は治療期間が長いため、治療の進行に合わせて分けてお支払いいただける仕組みは、負担を平準化するうえで現実的な選択肢になります。
デンタルローン(歯科治療用のローン)
信販会社が治療費を立て替え、患者さんは信販会社へ分割で返済していく仕組みです。分割回数を長く設定できることが多く、月々の支払額を抑えやすいのが特徴です。一方で、金利手数料が発生し、審査があります。
お支払い方法の詳細やご利用いただける種類については、医院や時期によって条件が変わることがあります。カウンセリングの際に必ずご確認ください。ご相談はお問い合わせページからも承っています。
分割払い・デンタルローンを検討するときの注意点

分割払いは月々の負担を軽くできる有効な手段ですが、選び方を誤ると総支払額が想定より膨らむことがあります。検討するときは、次の点を押さえておいてください。
1. 総支払額を必ず計算する
月々の金額が小さく見えても、回数と金利をかけ合わせた総額は大きくなります。「月々◯円」という表示だけで判断せず、手数料を含めた総額を確認しましょう。
2. 治療期間と支払期間のバランスを見る
治療が終わった後も支払いだけが長く続く設定にすると、心理的な負担が残りやすくなります。できれば治療期間と近い期間で組めないか検討してみてください。
3. 途中解約・繰上返済の条件を確認する
まとまったお金が入ったときに繰上返済できるか、その際に手数料がかかるかは、契約前に確認しておくと安心です。
4. 医療費控除との関係を理解しておく
デンタルローンを利用した場合、原則として信販会社が医療機関へ立て替え払いをした年が医療費控除の対象年となります。返済していく年ではありません。この点は誤解が多いところです。金利手数料の部分は医療費控除の対象外となります。
なお、これらは制度の一般的な考え方をご紹介したものです。実際のご契約内容や税務上の取り扱いについては、信販会社や所轄の税務署にご確認ください。
医療費控除で自己負担を軽くする

矯正治療の費用負担を考えるうえで、知っておいて損がないのが医療費控除です。
医療費控除は、1年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告をすることで所得税・住民税の負担が軽減される制度です。噛み合わせの改善など、機能面の改善を目的とした矯正治療は、医療費控除の対象になり得ます。
対象になるかどうかの考え方
一般に、美容目的のみの矯正は対象外、咀嚼機能の改善など、治療上の必要性が認められる矯正は対象と整理されています。お子さんの成長過程における歯並びの矯正は、一般に必要性が認められやすいとされています。
成人の矯正の場合も、機能的な問題の改善を目的とするものであれば対象となり得ます。判断に迷う場合は、診断内容を踏まえて所轄の税務署にご確認ください。必要に応じて診断書のご相談も承ります。
対象になる費用・ならない費用
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 対象になり得るもの | 検査・診断料、装置料、調整料、保定装置の費用、通院のための公共交通機関の交通費 |
| 対象にならないもの | 美容目的のみの治療費、デンタルローンの金利手数料、自家用車での通院時のガソリン代・駐車場代 |
手続きで大切なこと
医療費控除を受けるには確定申告が必要です。そのために欠かせないのが領収書の保管です。矯正治療は治療期間が長く、来院のたびに調整料が発生します。1回あたりの金額は大きくなくても、年間で合計すると相応の額になりますので、領収書は必ず保管しておいてください。
また、ご家族の医療費は合算して申告できます。ご本人だけでなく、生計を一にするご家族が支払った医療費もまとめられますので、世帯単位で集計してみると控除額が変わることがあります。
実際にどれくらい戻るかは所得や医療費の総額によって変わります。制度の詳細や具体的な計算については、国税庁の情報や所轄の税務署でご確認ください。
費用で後悔しないために確認したい5つのポイント

矯正の費用についてご相談を受ける中で、「これを最初に聞いておけばよかった」とおっしゃる方が多い項目があります。カウンセリングの際に確認していただきたいポイントを、歯科医師の立場から5つ挙げます。
1. 提示された金額に何が含まれているか
検査・診断料、装置料、調整料、保定装置——どこまでが提示額に含まれるかは医療機関により異なります。「この金額の他にかかるものはありますか」と率直に聞いていただいて構いません。
2. 治療が長引いた場合の費用の扱い
装着時間が不足したり、歯の動きが想定と異なったりして治療が延びることがあります。その際に追加費用が発生するのかどうかを確認しておくと安心です。
3. 追加のマウスピースが必要になった場合
治療の途中で計画の見直しが必要になり、マウスピースを追加製作するケースがあります。この費用の扱いも事前に確認しておきたい項目です。
4. 保定期間中の費用
矯正は装置を外して終わりではありません。後戻りを防ぐ保定期間があり、リテーナーの製作費や経過確認の費用が発生します。ここを見落とすと、想定外の出費に感じられてしまいます。
5. むし歯・歯周病の治療が必要になった場合
矯正を始める前に、むし歯や歯周病の治療が必要と判断されることがあります。これらは保険診療で行えることが多いものの、別途費用と期間がかかります。矯正中のセルフケアについてはプラーク(歯垢)についても参考になさってください。
これらを事前に確認しておくと、治療が始まってからの「聞いていなかった」という行き違いをかなり防げます。遠慮なくお尋ねください。
矯正治療のリスク・注意点

費用の話とあわせて、治療そのもののリスク・副作用についても必ずご理解ください。
- 治療中に痛みや違和感、歯の浮くような感覚が出ることがあります
- マウスピースは1日の装着時間を守ることが結果に大きく関わります。装着時間が不足すると計画どおりに歯が動かず、治療期間の延長や追加費用につながることがあります
- 歯を動かす過程で、歯根が短くなる(歯根吸収)ことがまれにあります
- 治療後、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります(保定が重要です)
- 装置の管理やセルフケアが不十分だと、むし歯や歯ぐきのトラブルが起こることがあります
- 歯並びの状態によっては、マウスピース矯正が適応とならない場合があります
- 自由診療のため、健康保険は適用されません
これらは適切な診断と管理によってリスクを抑えられますが、ゼロにはできません。当院では、メリットだけでなくリスクや注意点も含めてご説明したうえで、治療を進めるかどうかを一緒に検討します。
よくあるご質問(費用編)

Q. 結局、総額でいくらかかりますか?
A. 装置料の目安は約20〜70万円で、これに検査・診断料、調整料、保定装置の費用が加わります。治療範囲によって変わりますので、精密検査の結果をもとに、総額の見通しを具体的にご説明します。
Q. カウンセリングだけでも費用はかかりますか?
A. まずは費用や治療の見通しを聞いてから検討したい、という段階でもご相談いただけます。カウンセリングの費用については、ご予約の際にお問い合わせください。
Q. 分割払いはできますか?
A. お支払い方法についてはご相談を承っています。ご利用いただける方法や条件は変わることがありますので、カウンセリングの際にご確認ください。
Q. 医療費控除は使えますか?
A. 噛み合わせの改善など、治療上の必要性が認められる矯正は対象になり得ます。美容目的のみの場合は対象外とされています。判断に迷う場合は、所轄の税務署にご確認ください。領収書は必ず保管しておいてください。
Q. マウスピース矯正はワイヤー矯正より費用を抑えられますか?
A. 一般的な相場としては、ワイヤー矯正の方が高額になる傾向があります。ただし、適した治療方法は歯並びの状態によって異なりますので、費用だけで選ばずに診断を受けたうえでご判断ください。
Q. 治療中に引っ越すことになったら支払いはどうなりますか?
A. 状況によって扱いが変わりますので、転居の可能性がある場合はカウンセリングの段階でお伝えください。あらかじめ想定しておくことで、選択肢を検討しやすくなります。
Q. 支払いが終わるまで治療は始められませんか?
A. お支払いの方法によって開始のタイミングは変わります。まとまった資金の準備を待つ間に、むし歯や歯周病のチェックを済ませておくのは有意義です。ホワイトニングなど他のご希望とあわせてご相談いただくこともできます。
まとめ

マウスピース矯正「イーラインスマイル」の費用は、装置料の目安が約20〜70万円に加えて、検査・診断料、調整料、保定装置の費用がかかります。一般的な相場としては、ワイヤー矯正の方が費用は高くなる傾向があります。
費用面で押さえておきたいのは、次の3点です。
- 総額で確認する — 装置料だけでなく、検査から保定までを含めた最終的な金額を把握する
- 支払い方法の選択肢を知る — 現金・クレジットカード・分割・デンタルローンなど、手数料を含めた総支払額で比べる
- 医療費控除を活用する — 治療上の必要性が認められる矯正は対象になり得る。領収書の保管を忘れない
費用は、矯正を検討するうえで避けて通れない要素です。だからこそ、曖昧なまま進めるのではなく、最初のカウンセリングで納得いくまで確認していただきたいと考えています。
板橋区弥生町のまるやま歯科クリニックでは、診査・診断のうえで治療範囲・期間・費用の見通しを丁寧にご説明し、ご納得いただいてから治療を開始します。マウスピース矯正の内容そのものについてはイーラインスマイルの総論記事、当院の矯正治療についてはマウスピース矯正のページをご覧ください。費用のことも含め、気になることは何でもお尋ねください。